これは大昔(’01年ころかなあ…?よくは覚えてないですが)、The Peach Treeというウェピーのウェブサイトを運営しているShioriちゃんというオーストラリアの女の子から頼まれて、E-mailで貰った質問に答えたヤツです。ちょうど、よく寄せられる質問の答えになる部分が多いので「ここを見てね」というリンクをMOMOYOMEから張っていたのですが、ここ暫くサイトは閉鎖状態。(やめたわけではないようだが、大学がかなり忙しいらしい) で、彼女に転載の許可を貰ってここに乗せちゃう事にしました。そんでもってついでに、折角だから日本語ページもオマケで。

日本のピーチファンの皆様にはわかりきった事も多いかと思いますけど、まァ、ちょっとした読み物にでもなればと。

結構持ち上げてくださっていまして、笑えるほどに決まり悪いトコもあるのですけど、一応Shioriちゃんの作ったものですので、そのまま載せときます。はは…



Interview
INTERVIEW START ---+

Shiori : 直サマ、このインタビューを受けてくださって、ありがとうございます。

Nao-sama : 私の英語力の範囲内でベストを尽くしますヨ(笑)

Shiori : それでは直サマ、早速質問をさせていただきますね(よろしければ、ですけど^^;) もし答えたくない質問がありましたら、言ってくださいね。それは飛ばします。よろしいですか?

Nao-sama : もちろん

Shiori : OK! それじゃ、始めます! =^_^= 最初の質問ですが、どのようにしてこのシリーズを作ったのですか?それからストーリーはどうやって作ったのですか?

Nao-sama : 始めに、原作の冨田氏がアイディアをちゃおに持ち込みまして(注:正確にはTENYU+冨田祐弘なのですけど)、で、私がちゃおの編集長に指名されたわけです。で、富田さん、担当編集氏、それと私とで何回か打ち合わせをして、最終的な設定とストーリーのアウトラインを詰めました。実際の製作過程は、最初に富田氏、私、それに担当編集者でプロットの打ち合わせをし、その後富田さんが実際にシナリオ形式で原作を書き、最終的に私がそのシナリオに基づいて作画をするというものでした。富田さんは非常に自由に描かせてくださいましたので、楽しく作画出来てましたね。

Shiori : 興味深いですね!すごく面白そうだし…^_^ さて、次ですけど、攻撃や変身する時の名前はどうやって出来たんですか?没になった名前とかありますか?

Nao-sama : 名前は基本的に全部富田さんです。以前聞いた話ですが、富田さんは日本語-多言語対応辞書とか言うようなものをお持ちになっていて(正確には何といったか忘れちゃいましたけど)、そこから、音的にいいな、と思うものを選ぶことが多いそうです。もちろん、その意味は各キャラクターの性質を現すものが選ばれます。例えば水魔族のポタモスは、ギリシャ語で川、というように。それから変身アイテムでもあり武器でもある、コンパクト、リップスティック、腕時計といったものは、低年齢層の女児が持ちたがるもの、というコンセプトで選ばれてます。

もう一つの命名法(?)が、言葉遊び(洒落)で、例えば「おまん魔」(第7話)、彼女はじゃ魔ピーと同じおじゃ魔族ですが、その意味は「米」+「悪魔」。たん魔とかパジャ魔とかも同じ事です。ただ、じゃ魔ピーはこの「法則」(?)に当てはまらないのですけど、実は彼の名前は始め「おじゃ魔」だったんですね。じゃ魔ピー族のおじゃ魔。でも、「じゃ魔ピーの方が可愛いじゃないか」、ということで、そこんとこ逆にしてしまったのです。

Shiori : 面白いですね!富田さんはホントぴったりの名前をつけましたね。ところで、富田さんか、あるいは先生は、「風とともに去りぬ」がお好きなのですか? 大勢のファンがスカーレットの名前の由来に興味あるんですけど(笑)

Nao-sama : 言うまでもなく「風とともに去りぬ」は日本でも有名です。私達も大好きです。実際は、当初富田さんは「サルビア」という名前にこだわっていました。情熱的な名前だという事で。ただ、それだと人間の時の名前がない。(日本でもサルビアはサルビア) で、私と編集者とで、他の名前を提案したりもしたのですが(エンジェルバイオレット=すみれちゃんとか)富田さんは同意しなくて。で、富田さんが考えたのがサルビアの別名「スカーレット・セージ」からの連想で、スカーレット・オハラ−>スカーレット小原に。今考えると「サルビア」でよかったと思います。彼女のキャラクターにぴったりな名前だと。もし彼女の名前がスカーレット小原でなかったら、彼女はハーフアメリカンで帰国子女って設定は無かったわけです。名前が出来てから設定が決まったわけ。(これはマンガだけの話ですけど)

Shiori : *l* 私もそう思います(ぴったりの名前だと) すっごく面白い裏話ですね!ところで、ウェディングピーチがセーラームーンと比べられる事についてはいかがですか?フェアだと思いますか?

Nao-sama : う〜ん、難しい質問ですね(笑) ウエピーがセラムンといろんな意味で似通っているというのは、否定はできませんし。理由の一つには、冨田祐弘という人が、セラムンアニメシリーズのチーフシナリオライター(ウェピーアニメでも同様ですが)だったという事があると思います。富田さんは両方のアニメで同じアイデアを使う事がありましたから。セラムンのアイデアというよりはストーリーつくりの定石という意味ですが。キャラクターデザインを担当した只野和子さん、彼女も両方のアニメにかかわっています。ですが、キャラクターや人間関係、テーマといった話の根源的な部分では二つのアニメには大きな違いがあります。ですから個人的にはウエピーはセラムンのコピーキャットだという意見は違うと思っています。要するにこれらは同じジャンル「魔法少女戦隊モノ」であるという事なのだと。そうはいっても、一度作品が発表されてしまったら、読者(視聴者)の皆さんが個々で判断することですけれどね。

Shiori : よく分かりました、直サマ。次は、原作のお二人がどのくらいアニメに関わっていらっしゃったのか伺いたいのですけど。オリジナルのアイディアから変更された点などありますか?

Nao-sama : そうですね、かなり原作とは変わった点はあります。ちょっと複雑なんですけどね、何とか説明してみましょ。前にも言いましたが、富田さんはチーフシナリオライター(シリーズ構成)を担当なさっていたわけです。で、富田さんは彼のマンガシナリオの中で私が変えてしまったり、採用しなかった部分をアニメの中に生かしています。さて、どちらが「オリジナルアイディア」でしょうか?分かりませんケド^^; もちろん私が出したアイディアを富田さんがアニメの方に採用した、ということもありました。それからキャラクターデザインに関して言えば、サンドラ一族やイグニスのように、私にデザインの依頼が来たものもありましたし、アフロディーテ様のようにこちらのデザインをアニメ側が変更したものも、そしてポタモスのようにアニメの方でデザインを起こしたものもありました。私は私で、また同様に、アニメのデザインをそのまま使ったり、一部変えたり無視したりでした。ヴィエントとかウラガーノとかはアニメのデザインが先にあったのですけど変えちゃったわけです。.

Shiori : ファンにとって、アニメシリーズの魅力の一つに美しい音楽があります。ウエピーに書かれた音楽は気に入ってらっしゃいますか?

Nao-sama : もちろん大好きです。一番は「21世紀のジュリエット」かな。メロディーも明るいし、詩がウエピーの内容にぴったりだと思うんですよね。

Shiori : 私もそう思います。私が一番好きなのはウェディングウォーズですけども。;D ところで、お気に入りのキャラクターはいますか?その理由は?

Nao-sama : どのキャラクターにも愛着はありますけど、強いて選ぶとすれば風摩ようすけ…かな。アニメのようすけはあまりにもしょっちゅう気絶したり、記憶を失ったりしていたので、ちょっと残念なんですけど。(笑) それから、スカーレットとウラガーノ。この二人はかなりアニメと違ってしまった事もあって印象強いです。

lShiori : もうあと少しです、直サマ!^^; さて、ウエピーは数カ国で放映、出版されていますけれど、いつかアメリカで出版したいと思いますか?

Nao-sama : もちろん!もしアメリカでビデオがリリースされたらウェブショップで買っちゃいます!^^

Shiori : *^_^* 本当に、いつかウェディングピーチが英語圏で正式にリリースされるのを期待してます!それでは最後の質問です。ウェディングピーチを描いていて楽しかったですか?それから今なさっているお仕事があったら教えてください。

Nao-sama :
もちろん。困難な点はありましたけど、楽しんで描いていました。で、今の仕事といえるのは同人誌だけで、そのストーリーはウェディングピーチとは全く違ったシリアスなものです。実際のところ今年はずっと怠けていて…だからホームページなんか開けちゃったわけですけど。近いうちに短編を描く予定ですけれど、それはウエピーのような少女漫画にはならないと思います。

Shiori : きっと成功すると思いますね、それがなんにしても。直サマには才能がありますから!インタビューを受けてくださってありがとうございました。たくさんの人が、疑問に答えが出て喜ぶと思います。本当にありがとうございました^_^

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Nao-sama : こちらこそ、ありがとうございました ^_^

INTERVIEW END---+

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