2003年3月のイギリス旅行−2−

スコットランド方面バスツアー パース、ピトロホリー、エジンバラ


21-23日はスコットランド2泊3日のバスツアー。Joが地元の(外国人向けではないヤツ)に申し込んでいてくれたのだ。Joは行かないが、オッちゃんとオバちゃん(JohnとCaroline。以後失礼なのでこう呼ぶ)が一緒に行ってくれる。…が、元々風邪気味だったTさんは前日のハードな空の旅がたたって、本格的に寝込んでしまった!

「咳が酷いので、行かない方がいいと思う」というTさんに、皆口々に「イギリス人は咳なんか気にしないよ」「(スコットランドの)奇麗な空気を吸えば気分もよくなるよ」などなど言ってくれたが、結局Tさんは残ることに。かなり酷かったようで、残って正解だったみたい。

幸い(?)Joが元々家に残る事になっていたので、彼女に看病を任せて私はJohn、Carolineとともに出発。うーん…。この二人は全く日本語を話さないので、まさにホームステイ状態だ(笑)。ニューカッスルの駅に行って待っていると、他にも数人の人が。あちこちに客をピックアップするポイントがあるのだそうだ。(ニューカッスルは最後)

バスで延々と郊外を走る。流石に前日の疲れが来て、トロトロしてしまうが、景色を見ないともったいない気がして頑張っておきていた。Carolineはいろいろ話しかけて、風景の説明なぞしてくれる。おしゃべりな奥さんに寡黙なダンナというのは、いかにもイギリスっぽい。

車の中では行きと帰りに「チャリティーくじ」(Raffleくじ)をやっていた。このツアーは、盲導犬同伴(三頭いた)で、売り上げはそういう方面に寄付されるのだそうだ。一枚200円くらい。商品はお菓子とか、オーナメントとか他愛の無いもの。元々寄付だからね。商品自体も寄付されたものだったりもするそうだ。皆さん楽しそうに商品を受け取っていた。

Johnは私の分も含めて3口買う。クリスタルのブドウがあたった。ははは。いい記念になったです。いかにもイギリスって感じ。NHK教育TVで以前放送した「美しき村」とかいう番組を見た人いますかね?そんな感じなのだ。
パースからピトロホリーに入ってウイスキー醸造所に。もちろん見学コースだ。Edradour Distillery
団体向けのコースは、まあ普通ですが。ビデオ見て、説明を聞いて、工場内を見学。で、もちろん試飲。

UKNowのウィスキー醸造所には入っていない…なぜ?「地球の歩き方」によると「スコットランド最小のスコッチウイスキーの蒸留所」なのだそうだ。すごいいウイスキーらしいんですけどね、これ。博物館とかもある。

お土産に右の銘柄のミニボトルを買う。シングルモルトで10年のやつ。初日だったしデイバックしかもって行かなかったから、でかいものは買えないのだ。でも美味かった。ホント。ウィスキージャムとかもあったのだよ。今思うと一瓶くらい買っておけば…。

Edradourシングルモルトスコッチウイスキー
Rosemount Hotel
ハイランドの、さらに小高い丘の上らしきところにホテル(Rosemount Hotel)。こじんまりして奇麗なホテルだ。この団体さんで埋まってしまっていたのではなかろうか。

このホテルのマネージャー、陽気なオッチャンが「Game」をガイム、「Today」とトゥダイとか発音していた。スコットランドぽくないなー、コックニーなのかな、と思ったら、Johnが「南ロンドンの訛りだけどコックニーじゃない。コックニーは俺みたいのをいうんだ」とのこと。なるほど。そういえばオッチャンの言葉は時々聞き取りにくい(ってーか、コックニーもオージーも皆ごっちゃだけど、私にとっては)

このホテルで食事一緒のテーブルになったのがカナダから来た夫婦だった。どっちかがニューカッスルの人なのだとかいっていた。経済とか、政治とかいったオトナの会話が始まるので付いて行けず。(ははは、私の聞き取りですもん。

後でJohnは「カナダ訛の英語だったから聞き取りづらかっただろう」といっていたが、どうしてどうして、オッチャンの英語も中々だぜ、と思った私なのだった)。彼らに「Exchange studentなの?」と聞かれた。流石アジア人、若く見える!(と思っておこう)

朝食にかの「ハギス」(写真でみたのとは違っていた。グチャグチャで形無し)と「ポリッジ」を食べる。どちらも悪くなかったですよ。ポリッジに塩、砂糖(塩が本式らしい)両方食べたけど、ミルクをかけるなら砂糖を勧める。要するに麦のお粥だ。

Queen's Viewクイーンズビューからの眺め

この日2日目は、バスで山を上ってLoch Tummel からQueen's Viewへ。UKNOWではフォローしていない。奇麗なところなのに、何故だろう…。

ここはビクトリア女王が1866年に茶をのんだということからこの名が付いているのだそうだ。スコットランドでも有数の眺めだということだけど。


6.5 miles / 10.5 km west of Pitlochry, on the B8019
奇麗な写真をここで!
お土産屋で日向ぼっこ

クイーンズビューのティールーム兼お土産屋さん。(展望台からちょっと下がったところ)"View"が、あまりにも風が強くて寒かったので皆さっさとこっちに来てしまった。

…シーズンオフで店はきっちり閉まっていたんだけども…。4月1日から、とか言うところホント多くてね。おかげでガラガラ。ゆったり出来たといえばそうだが…

手前に見えているのは盲導犬のモリー。もう一匹のやんちゃモノと違っておっとりしたいい子だった^^。(でも盲導犬でやんちゃって良いのか?)
鮭のはしご
The Pitlochry Salmon Ladder

鮭が産卵のためにゴンゴン上がってくるそうです。シーズンなら(またも!)透明アクリル板(かなにか)を通して川底の方から眺めることが出来るのだそうだ。ここも4月からだ。(4月から10月がシーズン)

釣り人が何人かいて、吊り上げた魚の頭をハンマーで殴ってる兄ちゃんがいた。


日本でも北海道で鮭が上ってきて…と言おうとしたがうまく伝わらず(爆)

この後町でお茶をして、ぶらぶらして過ごす。地元の乾物屋なんか覗いて、Carolineはドライフルーツとか、私の知らないものとか、いろいろ買い込んでいた。ケーキを作るのだそうだ。安くて美味しそうな品物がたくさん。ニューカッスルにもこういうお店があるかと思っていたが、結局無くて買いそびれた。もったいない事をした。

ホテル最終日、なんと「ダンスパーティー!!」いやあ、ヨーロッパですね、イギリスですね、って感じっす。ダイニングルームのテーブルを端に寄せて、ダンスが出来る場所を作って踊るのだ。歌を披露するお婆ちゃんもいた。凄いおばあちゃんで、イギリス時代劇にでてくる厳しい大叔母様みたいな人!いやあ、ああいう人普通にいるんだねー。(失礼!)全体を通じてね、クリスティーの小説(や映画)に出て来るみたいな人をチョコチョコみたのだよ。ロンドンじゃそんなこと無かったんで…いやあ、いるんだなーと思ってしまいました。


男性陣は照れていたけど、カナダ人の夫婦も、我がJohnとCarolineのカップルもダンスを楽しんでいました。タッパがあるからなのか、ただ物腰が慣れているからなのか、初老夫婦のダンス、様になってるんだよなー。ふふふ、ウチの両親だったら絶対やらんだろうな。(目の前でやられたら私ゃ後ろッ走りで逃げるだろうが。…耐えられん*LOL*)

どういうのだか良くわからんが、最後は皆でまあるくなって「マイムマイム」見たような踊りをやった。輪を壊しちゃいかんから、私も入りました(笑) で、大晦日みたいに「ホタルの光」を手を繋いで歌ってシメだ。すっごい。ある意味「生のイギリス」を体験しちゃった。
エジンバラ城の大砲
最終日、も一度ハギスとポリッジを食べて、エジンバラへ。唯一メジャーな観光地だけど、「自由時間2時間」という慌しさ。おまけに昼食も込みで、である。帰路に着かなきゃならんからね。真っ直ぐで3時間ほどかかるのだ。

とにかく「エジンバラ城」へと真っ直ぐ突き進む。お城で「日本語解説テープ」貸し出しをしているというので、まあ折角だから借りるけど、当然さくさく回らないと観きれないので、まあ適当にすっ飛ばす。それでも観られなかったけどねえ。ま、ここは一日とるとか、あるいは滞在するところでしょうから。
スコットランド兵士。路上パフォーマー(?)Tさん撮影
最後に一応ショップに立ち寄って写真集だけあさって(必ずこの手の奴は買うことにしているのだ!意外と意外なところで資料に使えたりするのだ)、街中のデリでサンドイッチを三人分買ってバスにまっしぐら。バスの中でランチだ。


ダンスですっかり仲良しになった面々は「じゃあサヨナラねー」といいながらポイントごとに降りていく。Joはちょっと具合のよくなったTさんと「折角だから」エジンバラまでドライブしているので、ニューカッスルの駅からは、タクシーを拾って帰る。帰ってきたらまず、何は無くともお茶を入れる。滞在中ずっと、何かというとお茶だった。話には聞いていたけど、ホントなんだなーと実感してしまった。

女性二人が(断っておくが私は女性である)居間で茶を飲んでいる間に、オッチャンは台所でテキパキとパスタを作る。すっげー。料理はオッチャンの担当、オバちゃんはお菓子を焼くのだそうだ。後で聞いたら、もともと地元でグローサリーショップ(コンビニみたいなものですね、新聞とかも売っている)を開いていて、現役時代から家事は分担していたのだとか。好き嫌いが多いので、自然とJohnが料理をするようになったそうだ。このJohn、寡黙なようで、なかなかおしゃべりである。うーん、いいオッチャンだ!料理も上手いのだ。年季入ってるしね。

Tさんがエジンバラから帰ってきて、またお茶を飲む(お茶、お茶、お茶!なぜかイギリスのお茶は美味しい) Joの彼氏と三人でエジンバラまで車を飛ばしてきたのだ。ヨーロッパの人はよく彼氏、彼女をつれて来るよね、ホント。日本人って親しくならないとあんまり紹介しない感じだけどな。毎晩食後は居間で茶を飲みながらしゃべくりまくった。ははは。

オマケ
Joがメールで送ってくれたツアー内容

"Three days away with an outward journey taking us to Perth, the ancient
capital of Scotland with it's historic links with Queen Mary.  Along with a
return journey stopping off in Edinburgh with chance to enjoy the famous
landmarks of Princes Street.

Plus a beautiful morning tour along the banks of Loch Tummel with time to
enjoy the wonderful mountain scenery all around, and the spectacular sights
of Queen View - perhaps the finest view point in the whole of Scotland.  All
with the anticipation of two nights dinner, bed and breakfast at the
reknowned Rosemount Hotel, ideally located in Pitlochry and inclusive of
full en suite facilities and evening entertainment."


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