2003年3月のイギリス旅行−4−

ニューカッスル市観光


ダラムに続いて、ここも日本のガイドブックにも載っている(こともある)観光地の一つ。ただし、「地球の歩き方」には(観光地としては)載っていなかった。Tさんの持っていた昭文社の自由旅行シリーズにはあったのだが。UKNowでも特にふれられていないし。だからかどうか?入国の時はホント楽だった。…観光客いないからだろうな。

かろうじて知られているといったら、プレミアリーグニューカッスル・ユナイテッド位なのかな。ローワンの出身地でもあるけど。(そうはいっても、ツーリストインフォメーションはちゃんとある。サイトもある。…しょぼいけど)

ここはなかなかの田舎で、Carolineは越してきた当時のことを、「とてもいい場所で気に入っていたけど芝居を見るのに遠出をしなくてはならなかったのが嫌だった」といっていた。最近劇場がニューカッスルに出来て、ロンドンなみに芝居が見られるようになったのだそうだ。このころは「ABAショー」とオペラ「カルメン」がかかっていた。行かなかったけど。

Joの車でTさんと3人で街に出る。
Swing BridgeSwing Bridge
ニューカッスルのタイン川にかかるスイングブリッジ。ここのシンボルらしい。動いているところを見なかったので具体的にはよくわからないが、「extraordinary swing 」なのだそうだ(笑)Joはソレほどでもない様だったけど…

Newcastle Arts Centre

現代美術の展示会をやっていた。この街は、現代的に、スタイリッシュに、というのを常に心がけているようだ。新しい建物でちょっとイギリスじゃないみたい(失礼^^) 展示自体結構面白かったけとねー。

これまた街中をぶらぶらして、ショッピングセンターで買い物をして帰る。Tさんはお嬢さんに財布など物色していたけど、私は結局面倒になって土産は食べ物にしてしまった(安いもんね)。付加価値税の変換申請をするために書類を貰って(これは大きな買い物をするときは大切だ!)、最後に地下のスーパーにいって食料品を買う。

こういうとこ好きなのだ。イギリスの駄菓子(マシュマロチョコとか)を買い込む。「インスタントグレイビー」もここで買った。Joはちょっと呆れていたようだ。紅茶も買った。こちらのティーバックは丸い形でそれなりに大きくできているからか、日本の普通のタイプのものよりも美味しいと思う。普通の安い紅茶でもだ。ブレンドモノは殆どがミルクティー用であるのはいうまでも無い。

Carolineのケーキそうそう、ちょっとだけ買ってみた「クリスタルジンジャー」(生姜の砂糖煮)が日本で意外にお茶請けとして好評だったのでちょっと驚いた。日本の砂糖漬けより柔らかくて美味しいのだ。今度行ったらまとめて買ってこねばなるまい。…こっちでも売っているのかなあ。

この日の夕食は英国料理シェパーズパイ+特性イチゴケーキでした^^。写真右。大きさがわかるかなー?

で、夕食を終えて、今度は皆で「ニューカッスルの夜景を見よう」と夜の街に車で乗り出す。スイング橋のライトアップが奇麗。さっぶいですけれどね。

その寒い中、よろよろしながら歩いていく学生がいた。ははは、いずこも同じ、飲み会で潰れたニューカッスル大学の学生だ。
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湖水地方でワーズワースとピーターラビット

さて、地図で見るとわかるようにニューカッスルと湖水地方は近い。車で確か一時間半くらいだったと思う。(湖水地方と一言でいっても広いけど)スコットランドにも近いし、近場に国立公園だのナショナルトラスト管理の邸宅だの、見所も多い。遊びに行かせて貰うのにこれほどいい場所は無い(笑)…からかどうか、Addinton家にはお客が多いらしい。私が行っていた時もJoの日本の教え子から「遊びに行きます」メールが来ていた。

「レイクディストリクトに行きたいって言ってる」というJoに、Carolineが「湖水地方の何処に?」「ウィンダミア(ピーターラビット)よ、日本人はウィンダミアよ」…そうだね、我々もウィンダミアだ。^^;

この日は朝ゆるゆると起きてお出かけ。Joはロンドンに用事があって、そのまま戻ってこないのでここでお別れ。Addingtong夫妻とTさんとでウィンダミアに。殆ど初対面の娘の友人にも、慣れたものなのである。イギリス人はとっつきにくいとかいったヤツは誰だ?
霧の向こうには丘があるはず
さて、そのドライブルートの真ん中あたり、NorthPenninesのHartside Viewpoint
Lakeland、南スコットランドを一望する、「卓越した眺めが広がる」…筈なんだけど霧がかかっていて見えず。

本来ならこの向こうに、うねうねと続く丘陵地帯が見えるはずなのだが…空がこれだけ青いだけに残念!写真のボードには丘陵地帯の名前と説明が書いてある。

(人物は見なかったことにして^^; ボードだけ撮っておきゃよかったんだが)


Crompton HouseJoが予約しておいてくれたB&BCrompton Houseには、いかにも「女将さん」といった感じのオバちゃんが。いい雰囲気の宿だった。ラウンジに行く機会は無かったケド、朝食の席でリバプールから来たグループの人たちと(中年夫婦3組)ちょっと話をしたりもしました。そういえば、リバプールもこの近くだ。

いつまでいるの、と聞かれてしまったが…やっぱり2、3日は滞在したいところだよね。この宿は、ウィンダミアとボウネスの間で、立地もいい。LakeRdにあるのだ。シャワーつき一泊20ポンドと、リーズナブルなお値段だし。また泊まりたい!ネット予約は無理みたいなんだよね…(バスタブが無いのがちょっと悲しいけど…B&Bでソレは無理)


立地が良いので歩いて回れる。湖まですぐ。そこからボートで動くもよし…(時間的に半端なので乗らなかったけど。車で来ていたし) 街中はショップ自体がピーターラビットパーク化しているので、町を流しているだけで、それなりに楽しい。近くに「ベアトリクスポターの世界」。ここは一年中オープン。でもなぁ…


ピーターラビットの世界が人形(ジオラマだね、ようするに)で再現されているんだけど…それだけ。ポターの生涯を紹介したビデオもあるので、知らない人がざっと概要を知るには良いかもしれないけど。日本語の案内つき。まー日本人多いだろうからなー。
せっかく来たのだからと入ったのですが、オフシーズンゆえか、場内閑散。日本人が数人いただけだった。…こういうの痛くて苦手。シーズンはきっと混むんだろうけれど…

Carolineは「湖水地方にはよく来るけれど、ウィンダミアは混雑するからあまり来たことが無い」といっていた。実際、思いっきりオフシーズンの今でも町にはそれなりに人。ホーリーアイランドとはえらい違いだ。これがハイシーズンだったら…すごいんでしょう、きっと。

レストランでカードで払ったら「このサイン日本の字?カッコいい!」とウェイトレス。漢字はまだまだクールらしい。気分よくチップを弾んでしまった。ちなみにJohnに「チップ払う(必要のある)店なの?」と聞いたら一瞬きょとんとされた。"tip"ではなく"chip"と聞こえたらしい。いくらなんでも芋(chips)を払ったりはしない(笑)


ヒルトップ。折角だから写真を撮る(笑)
一応折角だから、とカーフェリーに乗って対岸へ、そこからヒルトップヘ。ギャラリーも、もちろんクローズド。分かっていましたけどね。

もちろん(?)グラスミア、ワーズワースのダヴコテージと博物館へもいきました。ポターとワーズワースは湖水地方ウインダミア方面では必ず行くところ…ってか、それくらいしか知らない。

ワーズワースって、名前くらいしか知らない私ですが、ダヴコテージは面白かった。

村のたたずまいも昔ながらに保存されている。実際人は住んでいるのだが、改築にはいろいろと制限がなされているとの事。それでも古い家に住むのは楽しいのだそうだ。

ダヴコテージではガイドツアーで部屋部屋を回る。当時のままに保存されている室内、暖炉にはちゃんと本物の火が焚いてある。ベッドルームを見たが、ベッドが思いのほか小さい。私でもちょっと小さいのでは?と思えるほど。昔の人は小さかったとかいうけど…
村のたたずまい
シーズンオフだが、なかなかの人出。日本語のパンフレットもちゃんと置いてあったし、日本人観光客もいた。さすがメジャーな観光地。ニュースペーパールームでは、張ってある新聞の一部をCarolineが読んで解説してくれた。1800年、ワーズワースの時代の英語で書かれている上に書体に馴染みが無いから読めない(日本語ほどではないけれど英語も言葉は変わっている)

Carolineはワーズワースの「水仙」をすらすらと暗唱してくれた。シェイクスピア共々学校で覚えさせられたのだとか。うーん、なんか「日本の名文」で暗唱できるヤツあるかなあ…。

お昼にサンドイッチを買って、町のお店を物色(物色しまくり)。ジャムの種類が豊富で見ているだけで楽しい。その中に「チリジャム」というのが!聞くと「アイスクリームにかけたり…」味見をさせてもらった。まさにチリジャム、甘いどろどろ唐辛子だ。怖気を振るってしまったが、買っておくべきだった。友達に食べさせるのだ!(結局数点普通のジャムと蜂蜜を買った)


明日は最終日、特に予定はしていないから、ゆっくり近所でも散歩して帰る用意をしよう、とTさんと話していたら「明日はWallingtonに庭を見に行こう」…最後まで至れり尽くせりで付き合っていただいてしまったのだった。
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Make me rich FarmとWallington(Garden)

Make me rich Farm
私がAddington家で食べてるチーズが美味い美味いと騒いだからか、「チーズファクトリーがあるからいってみよう」と連れて行ってくれた。情報誌で調べて、サイトをチェックして行ったのだ。名前が面白い。小さな直売店、という感じだけど、製作過程の一部がガラス張りになっていて覗けるようになっている。楽しいけど、やはり興味は買い物で、チーズを数種類買いこんだ。ティールームでお茶。

Wallington(Garden)

ナショナルトラスト管理の庭。庭だけじゃないけど、庭しか見なかったので。正確には豪華なインテリアの邸宅と、いくつかの庭。内装はすごいらしい。ドールハウスコレクションとかあるそうだ(ちょっと見てみたいなー) 大金持ちの所有だったものが、今はナショナルトラストの管理下におかれている。JohnとCarolineはナショナルトラストの会員でよくここに来るのだ、といってつれてきてくれたのだ(一般は入場7ポンドだが、会員は無料なのだ) いろいろなイベントも(大概庭関係らしい)開かれている。 
どういうわけか、これしか写真を撮ってなかった
とにかく庭がでかい。多分全部歩いていない…加えて公園があり(庭と公園は別物)、ファームショップあり、ガーデニングショップあり(苗を売っていた)。スーベニアショップももちろんある。まぁまぁ、なんといっても、こういうものがある国ってのは豊かだな、と思いましたね。

帰国
JohnとCaroline,空港までそろって送ってくれる(楽だ〜!) 午前便だけど、ヒースローみたいにチェックインで並ぶことは無いので割りと落ち着いて動ける。地方空港はこういうところがいい!この時も、前に中国系のカップルが居ただけだったし。

空港では何かスペインフェアみたいなことをやっていた。イギリス人にとってスペインというのはホリディーを過ごすのに最高の土地らしい。引退して住んじゃう人たちも居る。イギリス人コミュニティーがあって生活にも困らないのだそうだ。イングランドに比べれば南欧のスペインは楽園なのだろう。何しろ太陽の光が違う。(南ドイツでさえ思ったけど、夏場の日差しはすごく強い。サングラス無しにはいられない) 物価もかなり安いしね。でもEU、ユーロ導入には反対なんだって。「絶対にフランスとひとつにはなれない」…ふふふ。ナポレオン以来色々あるのだね。

時間まで皆でのんびりお茶して出発ロビーへ。最後にも一つ驚きが待っていた。エアチケット、出口にいる職員が手でちぎっていたのだ。劇場のもぎりだ。「シティホッパー」、プロペラ機だけども、ヨーロッパ国際線での話である(笑)

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