本編(!?)に入らなかった事ども…

母の日 医者 おしゃべり 楽しい時間 風呂!


母の日Mother's Day

イギリスでは母の日は3月の第三日曜日。いわれを聞いたような気もするのだけど…忘れました^^;。英和辞典で引いても5月の母の日しか書いてなかったが(研究社)、そのシーズン、イギリス中が"母の日"のギフトとカードのCMで溢れる。BBCもプログラムを組む。大変にメジャーな行事らしい。

当日Carolineには三人の子供たちからカードとプレゼントが届いた。欧米の人たちは本当にカードをよくやり取りする。手描きではなくて、既製品。あまり手作りのものを送ろう、という気持ちは無いようだ。

もうすぐ結婚式の予定の息子さんから届いたのはバラの花かごとカード。奇麗な花で、ダイニングの窓際に置くとよく映える。CarolineもJohnもすっかり喜んで、位置を変えてみたり、写真を撮ったりとはしゃいでいた。「こんな素敵なセンスがあの子にあるわけは無いからきっと彼女が選んだのよ」…洋の東西を問わず母親ってのは似たようなことを言う。そしたら当の本人から電話。話しているうちに注文した花と届いた花が違っていたことが判った。店の手違いだ。それでも気に入ってるからいいやね、ということに。微笑ましいよね、夫婦そろってはしゃいでいるって、あまり日本では見ない光景…(ウチの親が特別殺伐としてるのか?笑)


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医者

Tさんが寝込んでしまったのでJoに病院に連れて行ってもらった。(私がのんきにスコットランドで遊んでいる間に、だが) イギリスでは各家庭でホームドクターを持っていて、そこから必要な場合は専門医に紹介される、という合理的なシステム。これなら高度医療病院が軽い病気の患者で溢れるようなことも無い。

しかしJoは最近まで日本にいたのでホームドクターは無いのだとか。「電話で聞いて連れて行くから」。後で聞いたところによると、一通り診察して、疲労からきているから、持っている薬を飲んで安静にしているように、といわれて治療費も請求されなかったのだそうだ。(元々風邪気味で、日本からかかりつけの先生に貰った抗生物質を持ってきていた)

日本と違って(まあ日本だって医者によるのだろうが)あまり薬を出さない。Tさんはよく効く咳止めが欲しかったのだが…私がスコットランドから帰った翌日、もう一度病院に行って薬をもらえないかといったけど、Joいわく「同じ事を言われて返されるだけだと思うわ」そう簡単には薬を出したりしないようである。まあ、日本人だということもあって、体質的な面で用心したのかもしれないが。


良心的なお医者様だけど、別に旅行保険に入っていたから大金を取られても構わなかったのだ。ただ、眠れないほどに咳がひどいので、この薬を飲むように、と市販薬をメモして渡してくれたのだそうだ。向こうの薬は日本人にはキツメだというが、咳止めはあまり効いていなかったようだけど。旅行中Tさんはずっとこの薬を飲み続け、何箱も買う羽目になっていた。

彼女はずっと咳をし続け、マスクを外せなかった。それだけでも痛々しかったんだけど、帰国後(成田では「具合の悪い方は申請してください」窓口はすでにあったが)暫くしてからSars騒ぎが本格化し、イギリスでも国から戻ったアジア系の留学生が数日間隔離されるなどの騒ぎが。咳をし続けるアジア人なんて…!あと少し旅程がずれていたら大変なことになるところだった。

後で薬代は保険がおりたそうだ。(市販薬でも医師の処方/メモがあれば保険が降りるそうな。だから、そういう場合はメモと領収書を大切にということだね) キャンセルせざるをえなかった、スコットランド旅行の金額も下りないかなーと思ったけどソレはダメだった、。Joによると、イギリスの旅行保険はそういう場合の料金も下りるのだそうだ。日本よりサービスいい保険だ。

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おしゃべり

いやあ、滞在中よく喋りました。何かというとお茶を入れるから、茶を飲みながら喋る、喋る。いい練習になると思うからこっちも喜んで喋るでしょ、向こうもソレで付き合ってくれたんでしょうが、元々喋るのも好きだったんでしょね。

お父ちゃんJohn、バス旅行の車中ではずっと黙っていたから、寡黙な人なのだな、と思ってたらそんなことは無かった(笑) 茶を飲みながら、日本に観光旅行に来た時の話、若い時の話(ボウ教会の鐘が聞こえるところで生まれ育った正真正銘のロンドンっ子である!)、ニューカッスルに越してきた頃の話、店を経営して一日中働いた話、子供たちの話(横で本人のJoはちょっと照れて困っていた^^)家の庭で高いジャガイモを栽培してみた話、ボーイスカウトでの話、新聞の話(イギリスはそれぞれのジャンルごとに別個に綴じられた新聞が配達されてくる。すごいボリューム)いやあ、話すわ話すわ、である。Carolineはその二倍話すけどね。^^

"Old Git"という銘柄のワインを好むユーモアのセンスを持つ父ちゃんは、あまり高尚でない笑いも理解してくださるようで、「Pass water」のネタに大笑いしていた。食卓で"Can you pass me the water?"(そのお水を取ってもらえますか?)の代わりに"Can you pass water?"(おしっこできますか?)といってしまった英会話初心者の話である。(出所はNHK出版の"My Humorous Japan3" ) 結構うけたので、勇気のある方は試してみてはいかが?顰蹙を買うことになっても知りませんけど。

殆ど毎晩、夕食後優雅に茶を飲みながらしゃべくっていた。風邪を引いているTさんだけは、早くにベッドに行っていたが…。取り留めのないことをだらだら喋ってそのうち何となく「じゃあ、お休み」になるのだ。最後まで残っているのは大概Carolineと私(笑)


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楽しい時間

Carolineのお楽しみの一つは売り家の新聞広告を見ることなのだそうだ。売り家といったって半端なものじゃない。文字通りのマンション、豪邸だ。何億からの金額の家々だ。(ゼロが多くなるとただでさえ、数えられなくなる上に英語は区切り方が違うからもうお手上げ。とにかく、どうにもこうにも手がはるかに届かないほど高いってこと) 元お城とか、貴族の館だったとか、そういう家が現在も普通に住まれて、それでもって普通の新聞に「売ります」広告が出るというのが凄い。

「部屋数が凄い」とか、「庭が素敵」とか、「この値段は安い!」(ッたって桁は二つも三つも違う)言いながらひとしきり広告を眺めていた。一緒に「ああだこうだ」いってるとそれなりに楽しい。夢の大豪邸ごっこってトコね。安上がりでいい趣味かも…。いや、でも本当に凄い豪邸ばっかりなのだ。普通に住むのかよ?と思ってしまいました。でも、ハリポタ作者のローリングも確かスコットランドにお城を買ったとかいってたような…?

他に彼女は編み物もやる。使う糸にもこだわりがある程入れ込んでいる。もちろんかなりの腕前だ。孫のためにベビー服を編んでいて、「このポケットが難しいのよ」と見せてくれた。 菓子は作るわ服は作るわ、パーフェクトママだ。当然イギリス人だから(語弊があるが^^;)庭つくりも大好き。サイクリングが好き。カントリーサイドを歩くのも好き。はあ…

ちなみにJohnの趣味はドライブと地図を"読む"こと。小説を読むより地図を読むほうが面白いのだそうだ。息子さんからのプレゼントだというロンドンの鳥瞰写真集を持ってきて、何処に住んでいて、何処で働いて、昔はここがこうなっていて、とかいった話を楽しそうにしていた。男の子なオジ様なのだよ(笑) もちろん奥さんと同じく庭や自然歩きも大好きだ。なんたってボーイスカウトだし。(ソレも地図に通じるよね)

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イギリス人といえば犬と馬。特に犬好きは有名でしょう。ロンドンに行った時も、朝の公園にいけば犬の散歩の方々がゴロゴロしていたが、今回もよく見た。そこで飼われている犬だけでなく、飼い主と、車で遊びに来ている犬が遊びまわっている光景がいたるところで。駐車場にはいれば車に乗るところかでるところの犬。庭を見ていれば横を犬(犬のいない区域もあったが…)旅行に行くにも、マイカーで犬と一緒、という人が少なくないのだ。とにかく何処に行っても犬の姿を見ないということは無い。ホント。

猫だって飼われていないわけではないだろうに(ミュージカルのCATSはイギリスの詩人エリオットの作品だ)、猫は見かけなかった…田舎だから室内飼いしているって事は無いと思うんだけど…。マジでいないのかしら?

Addington家では、以前飼っていた犬が死んでからは犬はいないが(写真が飾ってあった。「間抜けな犬だった」と話すJohnからは本当に可愛がっていたのが伝わってくる)、ご近所に犬を飼っている人はたくさん。毎朝家の前を散歩に通っている人もいた。

ご近所は皆さん親しいようだ。夜遅く、例によってお茶しながら話をしていたら近所の人が突然尋ねてきて、何処そこの家で困っているからJohnに来て欲しいという事があった。コミュニティーが成立しているんだなー。(特にJohnとCarolineは、地元で店を経営していたから尚更かもしれないが)


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風呂!

これはなかなかの問題である。私は日本食が食べられないのを苦にすることはまず無いのだが、お風呂に入れないのはちょっと寂しくなる(笑)ので、一日だけAddington家のお風呂でお湯を張らせていただいた。「好きに入っていいのよ」とは言われていたけど、長湯はしにくいしね^^;;…。何時誰がトイレに入りたくなるかわからないじゃん?(ホテルやB&Bにバスタブはまず無い。アメリカ系のホテルは別だけど)

ま、ソレはともかく、洗面所とバスタブと便器が一緒になっている、所謂バスルームである。Addington家は一階に日本と同じ「トイレ」、2階に「バスルーム」だった。バスルームはかなりゆったりしていて広い。なんても後から広げたとかいっていたような記憶があるけど。まあ、一階にあるから、誰かが洗面所を使っていても用を足す分には不自由しない。

ちょっと驚いたのは、バスルームの扉は細く開け放しておくこと。考えてみりゃ、何しろ広いから便座に座っちゃうと到底扉には手が届かない。ノックされたら叫び返すしかない。それもなあ、って事なのかしら?もちろん奇麗に掃除されているから、臭いは無い。風呂と一緒なんだ、あったら堪らんが。朝バスルームに入ると、トイレの水がもっこリ泡立っていることがあった。強力な洗剤なんだろな、きっと。(しかし、ずっと我々の相手しててよく掃除や洗濯する暇があったものだ…)

日本人的な感覚からすると、風呂には寝る前に入る。少なくとも、洗ったあとに何もしないでいい時間帯に入る。一日の汚れを落として寝床に入る、という感覚だ。そこで(?)わたしとTさんは寝る前に入っていた。が、イギリス人は朝シャワーを使う。おかげで一つしかないバスルーム、順番待ちで困るということは無かったけれど…。向こうの人の感覚では、後は「汚れた」と思った時にまた
シャワーを浴びるようだ。ホテルに入って夕食前の時間とか。Joは日本で付いた習慣からか、若い女性の奇麗好きさからか、時々夜もシャワーを使っていたけれど…。

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ビルダーの「干支」イラストだ(笑)

そこらじゅうに羊。イギリスは何処に行っても羊らしい。牛より羊。ちょっと車で動くと羊が草を食べている牧場にぶつかる。牛を見るのは稀だった。そういえば以前ストーンヘンジに行った時も羊が草を食べていたなー。イギリスでこれなら「人間より羊の方がずっと多い」ニュージーランドに行ったらどうなるんだ?? 

スコットランドのお土産で「Sheep's dropping」(羊のウンチ)というチョコレートがあった。(牛のウンチもあったけどね) どうせ大して美味いチョコじゃないだろうと思って買わなかったけど、今思うとパッケージのために一つ買っておいてもよかった。そういう「トイレットユーモア(シモネタ)」好きなんである。

だから(?)羊のチーズ。淡白で美味しい。どういうわけだか羊の肉は食べなかったが…。
チーズが美味い美味いといっていたらチーズ工場に連れて行ってくれた(笑)。硬くてしっかりしている、カマンベールなんかとは対極にある感じだけど、ライ麦系のパンやクラッカーにはよくあってて…。もっと沢山買って帰ればよかったかなー。ついでに「臭くて食えない」「ゲロの味がする」とカナダにホームステイした友人が酷評していた「ヤギのチーズ」も買ったけど、別に臭くなかった。ものが違ったのかもしれないが。ま、私ブルーチーズ美味しく食べられる人ですから。

食べるといえばね、噂の「ベジマイト」食べなかったんですよ。目に付くところに無かったから、聞いてみることも思いつかなかった。うーん。もったいないことをした!


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