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タイトル Phantoms
作者 Dean Koontz, USA
ファントム

cover

映画にもなってます。そこそこは話題になったのじゃなかろうか。あまり面白くなかったけどね、映画の方は。本を読んでからビデオで観ましたが。

早川から文庫上下巻で邦訳も出ている…のだけど、ペーパーバックの方が大分安いから(爆)というのが、原書にチャレンジした理由の一つ。800円くらいで買えるんだもの。最近文庫って言ってもバカにならないじゃありませんか。

TVで映画の宣伝「犠牲者の頭がオーヴンの中に入っている」のをみて、ちょっと読んでみたくなったのだ(なんちゅう趣味だ)


とにかく面白い。「ローラーコースターノベル」とか言う言葉があったような(なかったか?)気がするが、まさにそういう本。分からない単語がごんごん出てきてもスルスル読めてしまう不思議な本だ。で、内容も大体分かる。面白くて止まらないんだから分かっているはずだ。

それだけに(?)内容的には素敵に軽い。つじつまとか種明かしとか、敵のキャラクターとか・・・人間を超えた存在にも思わせるPhantoms、「純粋悪」的な存在らしいけど(キリスト教的だな)、ソレが下品っぽい汚い言葉を使う、みたいな部分には「ちゃっちくないかー?」とか思っちった。出てくる人がみんな素直だったりするのもなんだかねー。悪いヤツは大変に悪いけれど、単純で素直に悪い。またプロット的にもちょっと中途半端なところがあるんだわ。

でもとにかく、ちゃんと面白いし、ヒロインは綺麗だし、その妹は可愛いし、ヒーローはそれなりにヒーローしてるし、悪は滅びるしで、まあいいんじゃないでしょうか。肩こらずに読める本だし。英語を勉強している人なら読んで損は無いでしょう(上級者には意味ないかもしれないけど)

ストーリーテラーとしての腕は文句無く一流じゃないですかねー。いいなあ。あやかりたい(爆)

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