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タイトル Dog Soldiers ('02 UK)
Starring Sean Pertwee/Kevin McKidd
Director Neil Marchall

結局、UKバージョンを買ってしまったのでここでちょっと紹介。
UKバージョン101分 /
USバージョン105分 / JPバージョン104分
…なんだけど、UKとUSの差はカラーTV方式のPALとNTSCの違いのせいで、実質的には同じものだと、どっかのサイトに書いてあった。うーん?すると日本版(アメリカとおなじNTSC)はきっと残酷な場面をカットしているのだろう、と思ったのだが、「観た記憶ないな…?」てなシーンはあったものの自信なし。やばそうな場面じゃ全然なかった。(はまったと言っていてこの程度…)

日本版に比べると、
映画本編へのコメンタリー2種類
絵コンテ2シーン(+そのシーンの完成映像)
予告編4編(うち1編は日本版にオリジナル予告編として収録)
監督のショートフィルム「コンバット」(約7分)、
これだけ余分に入っているという充実振りだ。インタラクティブメニューもずっと凝ってる。…なんでこんなに違うんだろう。 

アメリカ版も特典映像は日本と同じらしい。というか、日本がアメリカと同じなんだろうけど。なんで省いちゃったんだろう、ファンにとってはかなりオイシイだろーに。



UK版
£13.49


Amazonペイメントを使ってUKのAmazonマーケットプレイスで買えばもっと安かった…^^;送料込みで10ポンド以内だ。

この辺は購入前から分かっていて、ソレもあって買ったんだけど、買って、観て、びっくりしたことが!画面が暗くないのだ。おお、何をやっているか見える!役者の表情も見える。わー、こうなってたんだ、てな部分が結構あった。クリアに見えると今度は画面の揺れがやたら気になるが(こういう"演出"なのか知らんが、かなり揺れる画面だ。「素人が取ったみたいだ」といわれても仕方ないトコは確かにある)

でもって、明るい画面で観て見ると、軍曹が犬に引っ張られているのは「腸」じゃなくて包帯のように見えるのだが…プロデューサーのコメンタリーでも「みんな腸だと思っていたみたいだけど、実際は包帯なんだ」って言ってるように聞こえるんだけど。いまいち自信が(笑) もしあれが腸だとしたら、かなり丈夫だ。あそこまで小腸(太さからいって小腸だろう)つかんで綱引きしたら、どう考えてもヤバイだろうな。

でもって、日本版のところで
「最初に狼男に襲われる場面では(屋外)、太陽こそ出てはいないが、空は暗くなっていない。月も見えない」と書いたが、月こそ見えていなかったが、この場面、ちゃんと暗く加工してあった。明るいところもあったが(笑)…???一体これはどういうこと?(予告編で使われているこのシーンは日本のDVDと同じく加工していなくて自然光のままだ。どうでもいい事だけど)

手持ちにないので比べたわけではないけれど、記憶にある日本版とはかなり違っている。この他にも、日本版で窓から入ってくる光線が、「昼間のあかりじゃん!」ってなところ、ちゃんと青白い光(月光)になっていた(怪しいところもあったけど)。 

ただ、画面はかなりざらついている。もとはスーパー16とやらで撮ったものをを35ミリに引き伸ばしているって話だから、荒れはあるのだろうけれど。日本版のほうの記憶は定かではないんだけど、ここまでだったかな…?と思うほど。単に画面が暗いから判らなかった、というだけかもしらんが。特に液晶PCの方でで見ると凄い。もしかしてデジタル処理で明るくした?

アメリカ版はどうなのかなあ。どうも、日本版はアメリカ版を基にしているようなのだけど。いずれにしても、ボロがでるから暗くしたわけじゃなさそうで、別に明るいからといって、"より"貧相に見えたということはなかった。それにしても、こういうことってあるんですねえ。

Special features(特典)
コメンタリートラック1・キャスト&スタッフバージョン

メインキャスト三人、ショーン・パートウィーケヴィン・マクキッドリアム・カニンガム(Liam Canningham)+クルー三人/マーシャル監督、カメラ(Sam McCuroy)Co-Producer(Keith Bell)の6人が参加。せめて役者とクルーに分けてほしかった。個人的にはコメンタリートラックは二人がベストだと思う。ソレでなくても聞き取れないのに6人もの人間がてんでに喋ってるとさっぱりだ。時々誰だかわからなくなるし(笑)。本編と違って、コメンタリーには英語の字幕ついていないのだ。

ネイティブも「Chaotic」とコメントするほどの内容だから、私のような英語中級者にはかなり無理(笑)。でも、所々拾えたところは、かなり笑えたし興味深かった。何度か聞けばも少しは分かるようになるだろう。全部は到底無理だけど。…それにしても、なーんで日本版に入れてくれなかったのかなー。面白いのに。(6人が喋ってるから字幕難しいだろうけど)

Webによるとパブで一杯引っ掛けて景気つけてからレコーディングに望んだそうだ。(そうコメントしているらしいが聞き取れなかった) で、気分がいいのか何なのか、ゲラゲラ笑いながらのコメント。ますます聞きづらい。
感動的なシーンに自分で茶々を入れるのは笑えるがちょっと…。ラスト近く、苦しんでいる自分のシーンを見ながら「Bad prune」といったショーン・パートウィー…。ま、実際腹が痛そうに見えるが。

そうそう、税金等の諸経費が高いから、設定はスコットランドだけど実際のロケはルクセンブルクにしたという話だったが、コメントによると、空撮の部分を始めとして実際のスコットランドのショットが入っているのだそうだ。やけにスコットランドっぽいと思った(笑)"A few more Scotland's shots here" "that's Luxembourg" "Scotland again...""He〜y here we go!" *lol* 全体通してこんなノリ。

コメンタリートラック2・米国プロデューサーバージョン

David Allen Brian Patrick O'Toole(Co-producer)。まじめにコメントしているので 、面白みには欠ける。けど、情報は濃い。脱線することはほとんどないし(笑)、前者と重なる部分はごく少ない。 この映画のバックグラウンドとか、「死霊のはらわた」を始めとした、他の映画から来ている部分とか。(監督の好きな映画らしいですな。兵士の一人、ブルース・キャンベルというキャラは「死霊」の主役アッシュをやった俳優の名前だし。あの映画もある意味「笑えるホラー」だった)。

2人の会話なので、男6人で盛り上がっていたイギリス版よりは大分聞き取りやすいけど、やっぱし判らないところの方が多い。…英語勉強しないとだめだね…。ショーン・パートウィーべた褒め。ソレは納得(笑)。David Allenのお気に入りだそうだ。ま、全キャスト褒めてたけど。

トレイラー(予告編)
4種類も入っている。しかも笑える内容だ。(…本当にホラー映画なのか?!)

1本は日本版DVDにオリジナル予告編として収録されているものと同じ。劇場版予告編というところか。 "Quoted"とタイトルがついている。画像はかなり悪いけどここMy Movies Netで見れます。これもね、笑いを取ろうという意図で編集しているとしか思えない部分がある。でもってあんまり怖くはないんだよなあ。

他の3本は言わば「アーミーリクルート」シリーズ。日本人には知る由もないが、実際のアーミーリクルートのAd.をパロったものらしい。
全て"You're part of a six-man unit..." というスーパーで始まり、たとえば「敵が迫ってきている」といった状況説明があり、「逃げるか?それとも戦うか?」という質問があり、映画ハイライトのカットフラッシュ。そして最後に、「実際のところ、どうするかは問題にはならない、敵があなたを喰おうとしている時には"When the enemy wants you for diner"」ってな回答が出る(Man Down)、という構成。かっこよくて笑えるじゃありませんか。こういうセンス大好き。
Woman, Man Down, Weapon の3本。特にWeaponは笑える。(これだけ「回答」がないんだけどね)

メイキング
これは日本版にも収録されている。…が、アメリカ人プロデューサー、デヴィッド・アレンのコメントの部分が日本版にはない。…なかったと思う。あれ?もしかして他にもカットされてたりするのだろうか。比べて観てはいないので判らないが。

カット&NGシーン
監督のコメンタリートラックも含めて日本版と同じ。多分。

ストーリーボード
映画の絵コンテ。マーシャルには絵心というものがないことがよく判った(笑)
(監督当人が描いたとして、だけど)
「取って来い」と「納屋爆破」の2シーン用意されていて、それに対応する部分が見れるようになっている。「取って来い」は大好きな場面のひとつだ(要するに笑えるということだ)

コンバット
マーシャル監督の短編映画。(7m35s)
軍隊のサウンドトラックサンプルにパブの光景を当てはめたもの。コップの水を顔にぶちまけるのを爆撃音に合わせたり、口論の場面に銃撃戦の音を乗せたり。これ以上長いとキツくなるギリの線だけど、試みとしては面白い。映画本編の初っ端で殺される役のキャンパーと、兵士の一人"テリー"が出ている。

多少なりとも英語がわかって、この映画を気に入っていたら、このイギリス版は結構お買い得だと思いますが…ま、そんな人がこのサイトに来るのかどうか知らないけど。

あ、英語字幕は早口の部分はかなりカットされていて、忠実にはなぞってません。まあ、そりゃそうだよな、英語わからないヤツのためのものじゃないもん。

さて、この映画パート2があります。Dog Soldiers Fresh Meet ってやつです。どこまでいったのかは知らないけど、進行中との事。今のところ前作にかかわったスタッフはCo-producerだったBrian Patrick O'Toole(ストーリー原案)、それにDavid Allen。彼はプロデューサーで変わらず…の、この二人だけ。要するにアメリカの二人だ。シナリオも監督もニール・マーシャルは関わっていない。ストーリーは前作が終わった直後から始まって、一人生き残ったクーパーに今度はアメリカ軍が関わってくるらしい…さて。マーシャルの台詞回しが大きな魅力だったこの映画から彼が消えたらどうなるんだろう。まあ、セリフに頼りがちだった今回よりも映画らしい映画にはなるんだろうな、とは思うけど。

でも、スプーンの最後の言葉、(いよいよ喰われるって時"I hope I give you the shits, you fucking wimp."
「下痢しやがれ、この糞野郎」…って感じかな?) これはマーシャルではなくてプロデューサー、デビッド・アレンの案だったらしいが。…コレなかなか好き。