アメリカ/カナダ版
From VIZ
ISBN: 1-59116-077-4
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Wedding Peach Series


今回、事前に覚悟はしていたのだが、予想を上回る表紙のできにぶっ飛んだ。コミックス1のワンシーン(P81)をトレース、ペンいれ、ペイントしてあるのだが、彩色になれていない新人作家のような塗り方。私本当に、新人の頃ころこんな塗り方してた。ピーチの初期も、まあ、近いものはあったかなー。

それにしてもその上に、線が生きてないのよ、これ。他人の絵を写しているのだから仕方ない、といえばそうだけど…。アメリカのフォーラムで「買う気を削がれる表紙」と書かれてしまいました^^; まあ、わかるけどね。(でも、これでいい、というレビューもあった。…そうなのか…

表紙に一言
これ貰って「表紙気に入るといいけど」といわれ、いくらなんでも「素敵ですね」とはいえなくて「色が間違っている、この後はオリジナルどおりの表紙であるといいのだけれど」と書いたら、次回もトレース表紙だった。ははは。なんでも、表紙用の画像のポジないしデータが4冊分しか提供されなかったため、3冊(2,3,7)は向こうで製作した表紙なのだとか。

そういうの、当の本人に全く知らせないままやってしまってそれでいいのかね?漫画アーティストの扱いなんて所詮そんなものなのか…。ホントにアーティストか?小学館から一言あれば、いつでも原画を用意できたというのに。どっちが悪いのかは知らないが(大体想像は付くけど)ひでえもんだ、と今回はチョット怒った谷沢なんでした。


※結局3巻は間に合わなかったけど(入稿直前ということで)7巻に関してはこちらから急遽差替えイラストデータを送って製作してもらうことに。あちらさまはかなり恐縮していた。…お騒がせしました^^;

ちょいと一言^.^;
ピーチの翻訳は、かなりいい方だと思うのですが、それでもやっぱりチョコチョコッ
と誤解なんかがあったりします。ゲラをチェックできたりするといいんだけどなー。
P20

「妖気を感じたのですわ」厳密に言うと感じる能力があるのはゆりだけなので、「I sensed the evil...」になるのだけど、どちらにも取れる文脈ゆえ、致し方なし。

P57

「友達になってやる」の部分、強調して残して欲しかったなーと…。タダ、英語にはあんまりそういう言い回しは無いみたいなのは確か。Kindlyとかなんとか、その辺の単語使ったらへんかな?
"ストーカーようすけ" P65


元々のシナリオではよーくんは懐中電灯でももこの部屋の窓を照らす。ま、石だろうが懐中電灯だろうが、付き合ってもいない女の子にこんなことすればストーカーだ。気持ち悪がられること必至だ。

何故ももこの家を彼が知っていたのかは謎。大方ももこのクラスのサッカー部員にでも名簿か何か見せてもらったのだろう。

英語とは全く関係ない突っ込みでした(笑)
P93 私と私たち

元のセリフは「どうしても、ようすけを助けたいの!」
この場合の主語は「私」。「私はようすけを助けたい、皆には関係ないことだけれど、一人では助けられないかもしれない、絶対に失敗できないから力を貸して!」という意味が言外にあるのだが、日本語の常で主語を省いてしまったために(この文脈だと省かなくってもよかったけどね)、「私たちWe」になってしまったのでした。




P97 「くらあ」違い

英語のではなくて、ドイツ語の間違い。「こらあ!」の音崩れで「くらあ!」とデイジーに叫ばせたら、「くらっとする」の「くらあ」だと勘違いされてしまい「WANK」と書かれた。

英語で下に小さく"Fool!"となっているが、これはその「くらあっ」の訳。
P101 呪文

いや、このシーンに限らないんだけど、プリュイの呪文そのとおりに訳しているのだ。傑作だったのは「因果応報云々」の呪文。

適当にソレっぽい言葉を乗っけてるだけだからなー…(多分)

このシーンでも色々ぶつぶついってたけど、なまじ意味のあること花だけに意味を成さないセリフになっていましたよね。「愛するものを不幸に陥れたくなければ」って何よ、ってその当時も思ってた。
P129 「とやら」

「ようすけとやらを助けるのではなかったの?」というセリフ。なぜか”Yousuke and your friends"「ようすけと仲間」になっている。直訳すれば "Someone who is called Yousuke"とかになるのかなあ、と思うけど。英語ではありえない言葉遣いになるのかもしれない。


これも前回に引き続きこちら、日本側の間違い。「お邪魔族のマークが」とするべきところ、忘れたのだね、直すのを。ちなみに、彼らは始めは善も悪も「○×ピー」と話すといわれていたのに、途中から「悪いこのときはジャマ、いい子になったらピー」といわれた。でもって、やっぱりところどころ直ってない。

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