Black Adder's Christmas Carol
(ブラックアダーのクリスマス)



ブラックアダークリスマススペシャル。放映時は第三シリーズまで終わっていたわけですが、日本ではトップで先行発売(ビデオ)されました。各時代のブラックアダー達を振り返るという内容が、紹介版として丁度いいと思ったんだろうけど、ちょっと変。ついでに言うと、私はビデオパッケージを見てあまり面白そうだと思いませんでした(すみません)。 面白かったけどね。 これ見て、「絶対シリーズ買うぞ!」と思ったんだ。・・・しかしパッケージ・・・なんとかならんかったのかね。はぁ・・・。

粗筋なんかここで私がわめいても仕方がないから、知りたい方はリンクしているホームページでエピソードガイドを見るか、実際にビデオを見てください。

タイトルから見ても分かるけど、ディケンズの「クリスマスキャロル」が元ネタ。なので、この時だけは「エドマンド・ブラックアダー」ではなくて「エビニーザ・ブラックアダー」。そんでもって、本家の「エビニーザ・スクルージ」とは全く正反対に、どこから見ても非の打ち所のないうんざりするほどの優しい人物、ていうことになっているワケだが、そして実際にそうなのだが、どうしてどうして、実に実に優しく暖かい口調できついこといってたりする。デブの腹を尖った物でつついたら消化しかけのパイが飛び出してくるとかナントカ・・・。やはりブラックアダー!てことなのか。しかし「口髭屋」って何なの?

エビニーザとボールドリック

いい人だからボールドリックにも当然とても優しいけれど、「ボールドリック君」 なんて呼ぶくせにばっちい靴下を一足しか持たせないとか、犬のごとく足元に座らせるとか、さすがボールドリックの扱い方を心得ていらっしゃるところが素敵だ。やっぱりこの二人の関係はこうでなきゃ、と思うのだ。このシーンのボールドリックは手なんかこすり合わせたりしちゃって実に楽しそうでかわいい!^^ いいなあ、彼・・・。

さて、この話は、優しい優しいブラックアダーのところに何を間違ったのかクリスマスの幽霊(クリスマスの精?)がやってきて、気まぐれにブラックアダーの「腐れ先祖たち」の悪ぶりをみせ、そしてブラックアダーにせがまれて、未来も見せ・・・。クリスマスキャロルですよね、そういう意味で。

クリスマスの精とブラックアダー

なぜかスコットランド系のクリスマスの幽霊。どういうわけだかドアをぶっ倒して踊り狂いながらブラックアダーの寝室にに乱入してくる。好きだ。この人パート3のジョンソン博士だったですね。ブラックアダーの世界ってけっこー狭くて(ブラックアダーに限らないかもしれないが)同じ人がよく出てきて面白い。余談だけどこれもパート3に出てきたフランスの「革命家」、以前NHKでビーンのあとに放映してた「レッドドワーフ」のリマーでしたね。

ブラックアダー卿

クリスマスの幽霊はパート2と3のブラックアダー達をエビニーザに見せる。パート1は無かった事にしましょ、ということなのか、とにかくここには出てこない。まあ、キャラがかなり違うから無理なのか、それともパーシーが出られなかったから無しになったのか・・・。パーシーがいないのは寂しいなあ。

それはそうと、他のキャラは違和感なかったんですけど、な〜んかブラックアダー卿だけは「違うぞこいつ」と思ってしまった。・・・私だけだろうか。(衣装も髪形も喋り方も微妙に違わない? イヤリングもしてなかったしね) 時間経ってるからしょーがないのかなあと思いつつ、でも女王やメルチェットなんかはそんな違和感なかったんだが・・・。(メルチェットはより意地が悪くなっていたかな)



ボールドリックとブラックアダー公爵

 クリスマスの精が見せた未来ではブラックアダーは字幕によると「暗黒軍団の提督で極悪非道な公爵」。でもって女王アスピクシア四世に結婚強要したら 「待ってました」(いや、「喜んで」か)なんていわれちゃって全宇宙の支配者になっちゃうんだけど、それより何より奴隷のボールドリック登場のこのシーンが好きで(笑) ほんと、ボールドリック好きなんだよねえ。

 (ブラックアダーのユニフォーム嘘です。ワケ分からんですこの服。ごちゃごちゃして面倒くさいし。しかし女王がつけるボタンてどこにあるんだろ、あのピカピカのユニフォームに)

 あの髪型のブラックアダー、意外にカッコ良かったッすね。エビニーザが善人であった場合バージョンの未来でボールドリックと立場が逆転したときも、妙にはまってたなあ。


ピグモットフロンド



そのブラックアダー一族(?)の未来に出てくる Pigmot(ヒュー・ローリー) と Frondo(スティーヴン・フライ)。お分かりでしょうがコスチュームこれも嘘です、念のため。
女王の横っちょにただ立ってるだけなんだけど、なかなかよろしいキャラクター。私にはしかとは分からないが、どうやらアホとエッチらしい。(相変わらずヒュー・ローリーは似てないけど)”そこはかとなく”出ている生脚が色っぽい(笑) もう少しなんかやって動いてくれたらよかっったんだがなあ。

これシリーズ化したら面白いのに、と思ったのは私だけじゃないでしょうね。歴史パロ、という点からすると違ってきちゃうけど。


ラブラブビクトリア女王とアルバート侯 

この話、時代はかの有名なビクトリア時代。ホームズとかと一緒ですね。歴史的にもこの二人のアツアツぶりは有名だったそうですが、この”二人”はものすごい。女王役のMiriam Margolyes はパート1スペイン王女とパート2レディ‐ホワイトアダー、アルバート侯のJim Broadbentはスペイン王女の通訳やってました。どれも面白いけど、この役が一番かも。アルバート侯は私にもモロ分かりのべたべたのドイツ英語で笑かしてくれました。ビクトリア女王は、アルバート侯に先立たれてから黒い服しか着ないようになったとかいう話をどこかで聞いた気がするんだけど・・・? 生きてるときから黒でしたね、ここでは。
 ドラマでは指なんかしゃぶってなかったけど、なんかモロこんな感じだったもので。^^


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