ドイツレポート

5月30日

Erlangenは暑かった。気温も29度とか30度とか…おい。ただ、湿気はなくて、日のあたっている所はじりじりと焼けるように暑いけど影に入ればちょっと肌寒いくらい涼しい、というのはヨーロッパの夏だなあ、という感じ。なんのかんのいっても昼食にちょっと外に出る程度の時以外は上着は手放せない。

午後から「コミックサロンErlangen」というイベントが始まる。これ、ヨーロッパとアメリカのComicのイベントで2年に一度ここで開かれているとか。町じゅうにこのポスター(今回は鉄腕アトム。ドイツでは出版されてはいないとか言う話を誰かから聞いたけど…。まあアニメは皆さんご存知だが)が張ってあった。ちなみにErlangenってのはニュルンベルグから2時間ほどのちっちゃな町である。で、今回10回目で、日本の漫画家は私一人だった。それどころか日本人も一人きりであるが。ま、大体日本のマンガを取り上げるようになったのはやっと前回から位と言う事らしい。ドイツでは「Manga」の歴史はかなり浅いんだそうである。

この日は確か(あんまり記憶が定かじゃないんだよーん・笑)私一人がEmaのブースでサインしてて、のどかーな感じでした。今回のツァー用に作ったTシャツとポスターをはじめてみる。シャツはともかく、ポスターは頼まれた元絵のサイズが20×15位で、「向こうではこんな小さい絵もポスターっていうのか〜」とか思っていたら、できてたポスターはそれなりにでっかくなっていた。日本では縮小するのが普通だけど、こういうのありか??? これ、パソコンで作ってたからそれほど絵が荒れるということもなかったけど(解像度600.こういうつもりで細かくさせたのか?)普通に紙に描いてたら見られたものじゃなかったと思うのだが…

そんなに人もたくさんこなかったしね。まったりと始まったという感じかな。コミケとかとは違って、いろんな出版社とか書店とかがブースを出して商品を売っているといった感じ。だからそれぞれの店で売っているものがあんまり違わなかったりする。うーん…意味ないような気もするけどな。

おたくさんってのはでも、なんてーか万国共通みたい。本のお土産とか、雑誌のインタビューでドイツの建築に興味あるって言ったら「あなたのために作ってきました」と家の模型みたいなのを貰った。なんでも典型的な「黒い森」の家なんだそうな。もってかえるの大変なんすよ、こういうの…

この日夕刻、他のEMAが招いたコミックアーティストたちも到着。いろんな人がいたけど、フリーのライターとか出版関係者とかもいて、いろいろすぎて結局よく分からず。私がちょっと話したのはユーゴスラビア人でフランスの出版社で主に仕事しているイラストレーターとディズニーから独立してマンが描いているイタリア人の二人組くらい…。後はアメリカの女の子(「ブルーマンデー」というマンガを描いてる。人気みたい)やフランスやドイツの作家さんとかいたみたいだけど、バタバタして顔をみた位で終ってしまって残念。4日くらいあったんだけどねー。

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