ドイツレポート

6月15日

9時半ごろウダウダ朝食。いいホテルなので朝食のバイキングは豪華。で、のんびりゆっくりたくさん食べる。食べている人はまばら。みんなサッカー見てるのかなーとか思ったけど、聞いたらそうでもなかったようだ。時間の問題だとか。こっちでは女性はそんなに熱心でもないみたいだし。でも食事中、「ドイツが1‐0で勝った」との情報がちゃんと入って来たけど。

確かこの日は11時だか10時半だかごろブースに入れといわれてたんだけど、それまでなにをしていたのか覚えていない。多分ホテルの部屋でウダウダしていたんだろう。ユリア嬢はかなり疲れているみたいだったし、こっちもちょっと風邪ひいたりしていたからね。ちょっと真空地帯のネームもやったかな? 2.3ページくらい。この旅行中に時間あるかもしれないと思ってもって行ったんだけど、荷物になっただけでしたね、結局。

いつのことだったかこの辺記憶がごっちゃなのだが、フランクフルト便りというサイトを作ってる、おか@ふらさん(フランクフルト駐在の方)がブースに。一緒に写真なんかとる。でもってちゃんとフランクフルト通信の「Animagic」レポートに載せてもらってます。(ディスカバリーの項目) それからTVニュース取材班が来てインタビューを受ける。英語だとヘタだから視聴者やファンに誤解を与えることになるから…とかモゴモゴ言ったのだが、結局押し切られてしまった。主催者の方には通訳できる人が複数いるんだから、一人位連れてきてくれたっていいじゃんかよー…とか内心思いながらインタビューを受ける。ま、外国のTVだから知り合いは誰もみないさ、と気楽に受けたつもりだったのだが、実はそうでもなかったらしく、かなり笑顔が引きつっているのが自分で分かるほどだった。上がってたんだろう。この映像が放映されたかどうかは知らない。

その後作家志望の女の子と会う。あるマニア君(彼の役どころはプロデューサーといったところか)の紹介の子で、原作をマンガ化して欲しいとのこと。あらかじめ「原作」はメールで送ってもらってたんだけど正直言ってあんまり面白くない…少なくとも日本人の私には面白いとは思えないんであった。Emaのチーフもそういう感じで、温度は決して高くない。まぁ、ドイツの子と何かやるというのは、ドイツでのニュースバリューというのはあるし、どうせ日本では仕事してないから別に条件さえ悪くなければやってもいいよ、というところなんだけどね、こっちは。(ただね、ドイツではマンガ人口は日本に比べればとてもとても少ないから部数が出なくて、水準のギャラが払えるかどうか微妙なのだよね)

それはともかく、彼女は姉を通訳に連れてきていたけど、その通訳の彼女もやっぱり英語しかできない。あのさー、お話してもらおうっていうんなら日本語の通訳くらいつれてこいよなー。アマチュアの原作志望者とプロで招かれて来ている作家とじゃあ、いくらなんでもこっちの立場の方が一応上でしょー?込み入った話難しいじゃねーのよー。

とりあえず「英語だから誤解があるかもしれない点は覚悟して割り引いて聞いてね」と前置きしてから、「もし私がこの話を受けることになれば思い切り話を変えてしまうことになるが、それでもやりたいのか?」の話に2時間近く潰してしまう。なんだかねー。どう変えたいのか、とか、それならこうしたらどうだ、とか細かいところが気になるらしい。分かるけど、それが嫌なら他の人に頼みなさい、というのがなかなか納得できないらしい。横で聞いてたユリアが物分りの悪さにあきれていたから、時間がかかったのは必ずしも私の英語のせいだけではないようだが…。久しぶりに打ち合わせの真似事なんかして、すんごく働いた感じ。喉からから。しかも英語でよ。疲れた…。

次はお城でまたトークとサイン会なのだか、前のお話が長引いて時間が半端になってしまったので、昼食をゆっくり取っている時間がなく、屋台でブタマンを食べてすませる。(他の招待客達には食券配られてたみたいなんだけど、私もらえなかったんだよなー…今回微妙に皆様とは距離のあった私/笑) 会場のお城の庭に日本食の屋台が出ているんである。曙とかいう日本料理店がやってて、まあそれなりの日本食らしい。他には焼き鳥、天ぷら(見たところちょっとべっちょりしているようで食欲はそそらなかったが…)すし(小僧寿しみたいなものだった、と誰かが言っていた)とかあった。ブタマンはまあまあだったけど、値段は結構高かったらしい(忘れました。私払ってないし…) お城の別の部屋では、ファンアートのコンテストなんてのがやってたので、一応覗く。皆さんマジメに投票していたが、まあ、レベル的にはさすがに日本には遠く及ばず…。上手い人は本当に上手いんだけど、全体のレベルがまだまだなんですね。彼らコスプレも審査員立ててコンテストやってるし、コンテストって好きなのかなー?

トークとサイン会は昨日とまあ大体同じ。さすがに人数はずっと多かったけど、でも会場はいっぱいにはならず。トークってのは一応「パネルディスカッション」ってことになってるけど一切ディスカッションはなし。できないでしょ、士貴智志さん(この日は士貴さんと私の2人)とじゃ全然毛色が違うし。我々が一緒になった意味がさっぱりわからず。

夜は招待されたマンガ家達のお食事会。これがまた集まってもなかなか出発しなかった。誰かが遅くなっていたのかもね。イタ飯屋で食事。私は森見さんとスタッフの彼氏くん(ここにも恋人同伴がいた/笑)とザッシャ君(ドイツの漫画家)ともっぱら話す。私が話したドイツの男の子たちは概してマジメだった。特に彼氏くんは彼女との結婚とか考えていて、彼女はハーフなので子供がクォーターになる意味とか、アイデンティティーをどう子供に教えるべきかとか、大学の専攻の話とか結構熱く語っていた。立派。でも日本人って初対面の人にあまりこういう話しないよなー。ドイツ人って友達の友達は友達度が強い気がしました。

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