其の四 其の五 其の六 其の七 其の八 其の九

爆裂桃嫁パソコン版


オヤジング・ピーチ其の七

イラスト:直ピー
文章:まみぴ




さてさて。今までのおおざっぱな話のおおざっぱな流れを振り返ると、早い話がももこたちのパパ達がウェディング戦士になってそのうえピンチになっている、と。そしてエンジェルサルビアのコスチュームのももこパパ、翔一郎さんがムキムキ悪魔の「ハン魔ー弟」にさらわれちゃったので、ハン魔ー頭巾にピコピコハンマーのピーチが救出に向かい、残りの愛天使の皆さんは妖しい森の入口で、ももこが心配ながらも入っていくのがためらわれ、ちょっとまごまご。・・・というような所からスタート!!

さーて。案の定ももぴーさんはこっそり忍び込んだつもりが、特に何もない地面で足を滑らせ、ピコピコハンマーを地面にいきおい良く落っことし、派手な音を立ててハン魔ー弟に見つかってしまったのだった。
「きゃだきゃだ、こんな所で転ぶなんて、地面の意地悪ちゃん!」
とかわいこぶってみたが、兄貴な世界を愛するハン魔ー弟に通用するわけもなく、あっさり捕まってしまった。ピーチがピンチ!!しかも仲間の皆さんは森の入口でウロウロ。

「なぁ、やっぱりピーチ一人ってのは危険すぎるんじゃないか?」
と心配するデイジーにリリィはピコピコハンマーと耳頭巾を差し出し、
「じゃあがんばってらしてね。」
とやさしくほほえむ。スカーレットは遠い目をして、
「うん、似合う似合う。行ってらっしゃいー。」
と手をふりふり。そこに、天から光の階段がピロピロピローっと降りて来た。そう!!ついに出た。あれは天下無敵のリモーネ大先生!!
「君たち、何をしているのだ。ピーチがつかまってしまった。このままではムキムキ体操を仕込まれて、マッスルピーチが出来てしまう!!」
リモーネに冷たい視線を送るサルビア。
「じゃあリモーネが助けに行けば?」
「う・・・。私のコンタクトレンズバリアでは、あのムキムキパンチを防げないのだ・・・。」
突然叫ぶリリィ。
「リモーネ様をムキムキになんてさせませんわ!!私たちがなんとかしなくては。そーですわ!!私たちの中ではサルビアが一番の力持ちですわね!!」
何を思ったか、リリィはサルビアをいきおい良く森の中に突き飛ばしたのである。
「わわわ・・・!!」
サルビアは森の中に消えて行った。
「・・・おい・・・。」
思わずひきつるデイジー。リリィは落ち着いてささやいた。
「大丈夫。サルビアはただのおとりですわ。さあ、こっそり後に続きましょ。」
なんとなくリリィについていくのが恐いデイジーだった。リモーネはかっこつけたままその場に留まった・・・。
「夏休みも近づいているこの良き日に、筋肉ダルマにしようとするなんて許せない!愛天使ウェディングピーチはとってもご機嫌ななめだわ!!」
マッチョ養成ギプスで体を固められながら抗議するピーチの口上は誰も聞いていなかった。ハン魔ー弟は「月刊兄貴通信」を読みふけっていたのである。
「ふむふむ、新開発のプロテイン誕生!!これはぜひとも通販しなくては・・・!!」
そこに抜き足差し足忍び足で近づいて来たのはエンジェルサルビア。
(油断しまくりね。これなら楽勝・・・!)
その時、背後からなにやらマッチョの気配・・・!!急いで振り向こうとしたサルビアだが、相手の方が速かった。彼はピコピコハン魔ーでサルビアの頭をポカーン!!


危うし、サルビア!!そして、ピコピコハンマーを手にした人物とは一体・・・?    

まみぴのコメント


ずいぶんとお待たせしてしまってしゅみましぇんでした。その分とっても濃い世界を表現できたような気がするような、しないような。そして、ここを見に来る人が望んでいるような方向性からどんどん激しくずれて行っている今日この頃・・・。ふふ・・・ふふふ。大丈夫、きっとこの続きは直ピー先生がなんとかしてくれるでしょう。じゃあ、直ピー、パス!!
其の四 其の五 其の六 其の七 其の八 其の九